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第3章-3 胃や腸の薬

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3章の暗記特訓ページだよ
暗記特訓のやり方のページを読んでから特訓してね

暗記特訓

■制酸成分
制酸成分は、【A】反応によって胃酸の働きを【B】める。

A中和 B弱

■制酸成分の使用上の注意
【A】を含む成分は、【B】治療を受けている人では使用を避ける。

Aアルミニウム B透析

■健胃薬
健胃薬に配合される生薬成分には独特の味や香りがあり、それらが味覚や嗅覚を刺激することによって胃液の分泌を【A】し、弱った胃の働きを高める。オブラートで包むと味や香りが遮蔽されて効果が【B】。

A促 B期待できない

■服用のタイミング
制酸薬は、【A】に服用することとなっているものが多い
消化を助け、胃もたれを改善し、胃をすっきりさせる効果を主とする製剤は、【B】服用のものが多い

A食前又は食間 B食後

■刺激性瀉下成分
ヒマシ油は【A】刺激性瀉下成分で、誤食・誤飲等による中毒時に腸管内の物質を速やかに体外に排除させる場合等に用いる。

A小腸

■酸化マグネシウム
酸化マグネシウムなどマグネシウムを含む成分や硫酸ナトリウムは、腸内容物の【A】を高めて糞便中の【B】量を増し、大腸を刺激して排便を促す。

A浸透圧 B水分

■膨潤性瀉下成分
膨潤性瀉下成分は、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便の【A】を増し、糞便を【B】する作用がある。

Aかさ B柔らかく

■抗コリン成分の働き
抗コリン成分は、【A】神経の伝達物質である【B】と受容体の反応を【C】ることにより消化管の過剰な動きを鎮める。

A副交感 Bアセチルコリン C妨げ

■その他成分
【A】塩酸塩は、抗コリン成分と異なり、自律神経系を【B】、消化管の【C】筋に【D】働いて胃腸の痙攣を鎮め
る。眼圧を上昇させる作用があるので、緑内障の診断を受けた人では症状を悪化させるおそれがある。

Aパパベリン B介さず C平滑 D直接

■局所麻酔成分
アミノ安息香酸エチル等の局所麻酔成分は、消化管の粘膜及び【A】筋に対する麻酔作用により鎮痛鎮痙の効果を示す。
アミノ安息香酸エチルは、【B】血症のおそれがあり、【C】歳未満の小児への使用を避ける。

A平滑 Bメトヘモグロビン C 6

■浣腸薬の働き
浣腸薬は、便秘の場合に排便を促すことを目的として、【A】内に適用される医薬品である。

A直腸

■浣腸薬の剤形
浣腸薬の剤形には、注入剤と坐剤がある。繰り返し使用すると直腸の感受性の【A】が生じて効果が【B】なるため、連用しない。

A低下 B弱く

■注入剤の用法
薬液の注入後すぐに排便を試みると、薬液のみが排出されて効果が十分得られないため、便意が【A】までしばらく【B】する。

A強まる B我慢

■駆虫薬
一般用医薬品の駆虫薬は【A】虫と【B】虫を対象にしている。なお、卵や幼虫には【C】

A回 B蟯(ぎょう) C効かない

■駆虫薬2
駆虫薬は駆虫成分の吸収が高まるように【A】時に使用するものが多い。
小腸刺激性成分である【B】と併用はしてはいけない。

A空腹 Bヒマシ油

必読

練習問題

ここからは練習問題だよ。なるべく癖のない問題を用意したから、まずはこういった問題から解けるようになろう!

問 1 胃の薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

a消化薬は、胃液の分泌亢進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。
b合成ヒドロタルサイトは、消化管内容物中に発生した気泡の分離を促すことを目的として配合されている。
cソファルコンは、胃粘膜を保護し、荒れた胃粘膜の修復を促すことを期待して配合されている。
dロートエキスは、過剰な胃液の分泌を抑えることを期待して配合されている。

1(a、b)
2(a、c)
3(b、d)
4(c、d)

【正解4】
a×記述は、「制酸薬」のことである。消化薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助ける。
b×記述は、「ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)」の内容である。合成ヒドロタルサイトは、中和反応によって胃酸の働きを弱める制酸成分。
c〇
d〇

問2 胃に作用する薬及びその配合成分に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。

a消化成分のうち、胆汁分泌促進作用があるものは肝臓病の症状を悪化させるおそれがある。
b制酸成分を主体とする胃腸薬については、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下すると考えられている。
c健胃薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃の内容物の消化を助けることを目的とする医薬品である。
dピレンゼピン塩酸塩などの胃液分泌抑制成分は、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを促進する。

1(a、b)
2(a、d)
3(b、c)
4(c、d)

【正解1】
a〇
b〇
c×記述は、「消化薬」の内容。健胃薬は、弱った胃の働きを高めることを目的とする医薬品。
d×アセチルコリンの働きを「抑える」

問3 胃に作用する薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a制酸成分を主体とする胃腸薬は、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料等での服用は適当でない。
bオウバク、ゲンチアナ及びユウタン等の生薬成分が配合された健胃薬は、苦味の強い製剤が多いため、一般の生活者に対してはオブラートで包む等、味を遮蔽する方法で服用するよう指導することが望ましい。
cピレンゼピン塩酸塩は、抗コリン作用を示すため、排尿困難や動悸等の副作用を生じることがある。
d胃液分泌を抑制することを目的として、ヒスタミンの働きを抑える成分が配合された医薬品は、H1ブロッカーと呼ばれている。
a b c d
1正 誤 誤 正
2正 誤 正 誤
3誤 正 正 誤
4誤 誤 正 正
5誤 正 誤 誤

【正解2】
a〇
b×散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用すると、効果が期待できず適当でない
c〇
d×H1ブロッカーではなく、「H2ブロッカー」

問4 次の表はある胃腸薬に含まれている成分の一覧である。次の1~5で示される配合成分のうち、透析を受けている人が使用を避ける必要がある成分はどれか。

3包中
 ゲファルナート            150mg
 アズレンスルホン酸ナトリウム       6mg
 L-グルタミン             400mg
 メタケイ酸アルミン酸マグネシウム  2268mg
 ロートエキス散(10倍散)      300mg
 ショウキョウ末            150mg

1ゲファルナート
2アズレンスルホン酸ナトリウム
3L-グルタミン
4メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
5ロートエキス

【正解4】
アルミニウムを含む成分のため

問 5 腸の薬の配合成分とその配合目的に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

aラクトミン       ― 腸内細菌のバランスを整える
b木クレオソート     ― 分解物が小腸を刺激して瀉下作用をもたらす
c次没食子酸ビスマス   ― 腸粘膜を保護する
dカルメロースナトリウム ― 発酵により生じるガスによって便通を促す

1(a,b)
2(a,c)
3(a,d)
4(b,c)
5(c,d)

【正解2】
a〇
b×木クレオソート は、過剰な腸管の(蠕動)運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌も抑える目的で配合される
c〇
d×カルメロースナトリウム は、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増やすとともに糞便を柔らかくすることを目的で配合される

問6 次の記述は、腸の薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

aタンニン酸ベルベリンは、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
bアクリノールは、抗菌作用を期待して用いられる。
c酸化マグネシウムは、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増す作用がある。
dセンナから抽出された成分であるセンノシドは、小腸を刺激して排便を促すことを目的として用いられる。

1(a、c)
2(a、d)
3(b、c)
4(b、d)

【正解3】
a×タンニン酸ベルベリンではなく、「タンニン酸アルブミン」
b○
c○
d×小腸ではなく、「大腸」

問7 胃腸鎮痛鎮痙薬やその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

aパパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示す。
b消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して、オキセサゼインのような局所麻酔成分が配合されている場合がある。
c抗コリン成分のうち、ジサイクロミン塩酸塩は、副交感神経系の働きを抑える作用が消化管に限定される。
d下痢を伴う腹痛については、下痢よりも腹痛への対処が優先されるため、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用となる。

1(a,b)
2(a,c)
3(a,d)
4(b,c)
5(b,d)

【正解1】
a〇
b〇
c×消化管に限定「されない」
d×下痢を伴う腹痛については、基本的に「下痢」への対処が優先される。胃腸鎮痛鎮痙薬の適用とはならない

問8 浣腸薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a炭酸水素ナトリウムは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して配合されている。
bグリセリンが配合された浣腸薬は、直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用すると、腎不全を起こすおそれがある。
cビサコジルは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
d注入剤の薬液を注入した後すぐに排便を試みると、薬液のみが排出されて効果が十分得られないことから、便意が強まるまでしばらく我慢する。
a b c d
1誤 正 誤 正
2正 誤 正 誤
3誤 正 誤 誤
4正 誤 誤 正
5正 正 正 正

【正解1】
a×記述は、「グリセリン、ソルビトール」の内容である。炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する
b〇
c×
記述は、「炭酸水素ナトリウム」の内容である。ビサコジルは、結腸や直腸の粘膜を刺激して排便を促す。
d〇

問9 寄生虫、駆虫薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a回虫や蟯虫の感染は、その感染経路から、通常、衣食を共にする家族全員にその可能性がある。
b回虫は、肛門から這い出してその周囲に産卵するため、肛門部の痒みやそれに伴う不眠、神経症を引き起こすことがある。
c駆虫薬は、腸管内に生息する虫体のほか、虫卵にも作用する。
dピペラジンリン酸塩は、蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示す。
a b c d
1誤 正 誤 正
2正 誤 正 誤
3誤 正 誤 誤
4正 誤 誤 誤
5誤 正 正 正

【正解4】
a〇
b×記述は、「蟯虫」のことである。回虫は、腹痛や下痢、栄養障害等の消化器症状のほか、呼吸器等にも障害を引き起こすことがある。
c×腸管内に生息する虫体にのみ作用し、虫卵には作用が及ばない
d×記述は、「パモ酸ピルビニウム」の内容である。ピペラジンリン酸塩は、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示す。

問 10 1~5で示される医薬品の配合成分のうち、使用するとサントニンが吸収されやすくなり、副作用を生じる危険性が高まることから、サントニンとの併用を避ける必要があるものはどれか。

1カフェイン
2スクラルファート
3ビサコジル
4ビタミンC
5ヒマシ油

【正解5】
ヒマシ油と駆虫薬の併用NG

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