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第3章-2 鎮咳去痰薬、ちんうん薬、小児の疳、うがい薬

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3章の暗記特訓ページだよ
暗記特訓のやり方のページを読んでから特訓してね

暗記特訓

■咳
咳は、気管や気管支になんらかの異変がおこったときに、【A】の咳嗽中枢の働きによって引き起こされる反応である。むやみに【B】ではないが、長く続くと大量の消耗や不眠などの悪影響もある。

A延髄 B抑え込む

■気管支拡張成分1
アドレナリン作動成分とマオウは、交感神経系を刺激して気管支を【A】することにより、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮める。

A拡張

■気管支拡張成分2
キサンチン系成分は、気管支【A】筋に【B】作用して弛緩させ、気管支を拡張させる。

A平滑 B直接

■鎮咳成分
延髄の咳映中枢に作用して咳を抑える成分には、モルヒネと同じ基本構造を持つ麻薬性鎮咳成分と非麻薬性鎮咳成分がある。
コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩は【A】性鎮咳成分で、長期連用や大量摂取により倦怠感や虚脱感、多幸感等が現れることがあり、【B】につながるおそれがある。

A麻薬 B薬物依存

■抗めまい成分
抗めまい成分である【A】塩酸塩には、【B】にある前庭と脳を結ぶ神経の調節作用、内耳への血流改善作用がある。

Aジフェニドール B内耳

■抗コリン成分
スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、作用があらわれるのが【A】く、作用持続時間が【B】い。

A早く B短

■抗ヒスタミン成分
メクリジン塩酸塩は、作用があらわれるのが【A】く、作用持続時間が【B】い。

A遅 B長

■キサンチン系成分
キサンチン系成分には、カフェイン(無水カフェイン、クエン酸カフェイン等を含む)や【A】などがある。
キサンチン系成分は、脳に軽い【B】を起こし平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる。カフェインには乗物酔いに伴う頭痛を和らげる作用もある。

Aジプロフィリン B興奮

■乳幼児の使用
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に、【A】歳未満の乳幼児向けの製品は存在【B】。
3歳未満の乳幼児は自律神経系が未発達であるため、乗物酔いが起こることはほとんどない。

A 3 Bしない

■小児鎮静薬の働き
小児では、身体的問題がなくても、睡眠リズムが形成されるまでの発達過程で、情緒不安定・神経過敏により、夜なき、ひきつけ、府の虫などの症状が現れることがある。成長に伴い自然に治まるが、小児鎮静薬は、体質の改善を主目的として、比較的【A】服用されることがある。

A長期間

■ヨウ素の摂取
バセドウ病や橋本病などの【A】疾患の診断を受けた人は、治療に悪影響を及ぼすおそれがあるため、使用の適否を、医師または薬剤師に相談する。
また、妊婦が摂取したヨウ素の一部は血液-胎盤関門を通過して胎児に(授乳婦では乳汁中に)移行するため、【B】にわたり大量に使用しない。

A甲状腺 B長期間

■ヨウ素の脱色
ヨウ素は【A】等の成分と反応すると脱色を生じて殺菌作用が失われるため、レモン汁、お茶などを摂取した直後の使用は避ける。

AビタミンC

必読

練習問題

ここからは練習問題だよ。ちんうん薬と鎮咳去痰薬は、成分表で成分を暗記してから挑むと解きやすいよ!

問 1 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

aジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。
bメクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて、作用が現れるのが遅く、持続時間が長い。
cジプロフィリンは、消化管の緊張を低下させることにより、乗物酔いに伴う吐きけを抑える。
d乗物酔い防止薬には、吐きけを抑える成分も配合されているため、つわりに伴う吐きけへの対処にも使用される。

1(a、b)
2(a、c)
3(b、d)
4(c、d)

【正解1】
a〇
b〇
c×ジプロフィリンは、「脳に軽い興奮を起こさせて」平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる
d×つわりに伴う吐きへの使用は適当でない

問2 小児の疳及び小児鎮静薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a小児では、特段身体的な問題がなく、基本的な欲求が満たされていても、夜泣き、ひきつけ、疳の虫の症状が現れることがある。
b小児鎮静薬として使用される漢方処方製剤は、作用が穏やかであるため、生後3ヶ月未満の乳児にも使用することができる。
c小児鎮静薬は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。
dカンゾウは、小児の疳を適応症とする生薬製剤には配合できない。
a b c d
1誤 正 正 正
2正 誤 誤 正
3正 誤 正 誤
4誤 誤 誤 正
5正 正 誤 誤

【正解3】
a〇
b×適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととなっている
c〇
d×カンゾウは、小児の疳を適応症とする生薬製剤では主として健胃作用を期待して「用いられる」。

問3 鎮咳去痰薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

aデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は、中枢神経系に作用して咳を抑える。
bグアイフェネシンは、気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張させる。
cカルボシステインは、粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くする。
dトリメトキノール塩酸塩水和物は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる。
a b c d
1誤 正 正 正
2正 誤 正 正
3正 誤 正 誤
4誤 正 誤 正
5正 正 誤 誤

【正解2】
a〇
b×記述は、「ジプロフィリン」の内容。グアイフェネシンは、気道粘膜からの粘液の分泌を促進する。
c〇
d〇

問4 鎮咳去痰薬に用いられる痰の切れを良くする成分(去痰成分)に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

aグアイフェネシンは、粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くする。
bエチルシステイン塩酸塩は、気道粘膜からの粘液の分泌を促進させる。
cカルボシステインは、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させる。
dブロムヘキシン塩酸塩は、気道粘膜からの粘液分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示す。

1(a、b)
2(a、c)
3(a、d)
4(b、c)
5(c、d)

【正解5】
a×グアイフェネシンではなく、「カルボシステイン」
b×「グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等」は、気道粘膜からの粘液の分泌を促進させる。
c○
d○

問5 口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み、腫れ等の症状の緩和を主たる目的とするもので、鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分は配合されていない。
b噴射式の液剤は、息を吸いながら噴射することが望ましい
c口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるため、全身的な影響を生じることはない。
a b c
1正 正 正
2誤 誤 誤
3誤 正 誤
4誤 誤 正
5正 誤 誤

【正解5】
a〇
b×噴射式の液剤は、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐きながら噴射することが望ましい
c×成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある

問 6 口腔咽喉薬・含嗽薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

aグリセリンは、喉の粘膜を刺激から保護する作用を示す。
bミルラは、咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用のほか、抗菌作用を期待して用いられる。
cアズレンスルホン酸ナトリウムは、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を示す。
dヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンCと反応すると、殺菌作用が増強される。
a b c d
1誤 正 正 誤
2正 誤 誤 正
3正 正 正 誤
4誤 誤 誤 正
5正 正 誤 誤

【正解3】
a○
b○
c○
d×ヨウ素はビタミンCの成分と反応すると、脱色して殺菌作用が「失われる」

問 8 鎮咳去痰薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

aノスカピンは、麻薬性鎮咳成分とも呼ばれ、長期連用や大量摂取によって倦怠感や虚脱感、多幸感等が現れることがある。
bマオウは、交感神経系への刺激作用によって、心臓血管系や、肝臓でのエネルギー代謝等にも影響が生じることが考えられる。
cカンゾウを大量に摂取すると、偽アルドステロン症を引き起こすことがある。
a b c
1正 正 正
2正 正 誤
3正 誤 誤
4誤 誤 正
5誤 正 正

【正解5】
a×ノスカピンは、「非麻薬性鎮咳成分」
b○
c○

問 9 めまい(眩暈)及び鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に含まれている成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

aジフェニドール塩酸塩は、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑える作用を示す。
b吐きけの防止に働くことを期待して、ピリドキシン塩酸塩が補助的に配合されている場合がある。
c乗物酔いに伴う一時的な症状としてでなく、日常においてめまいが度々生じる場合には、基本的に医療機関を受診するなどの対応が必要である。
dアミノ安息香酸エチルは、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。

1(a、b)
2(a、d)
3(b、c)
4(c、d)

【正解3】
a×ジフェニドール塩酸塩は、「抗めまい成分」で、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す
b○
c○
d×アミノ安息香酸エチルは「局所麻酔成分」で、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑える作用を示す

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