基本的に普段は学校で授業をしておりますので、当サイトの更新は気まぐれです。

第3章-1 かぜ薬・解熱鎮痛薬・眠気を促す薬・眠気を防ぐ薬

スポンサーリンク

3章の暗記特訓ページだよ
暗記特訓のやり方のページを読んでから特訓してね

暗記特訓

■かぜ薬の働き
かぜ薬は、【A】とも呼ばれ、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときに諸症状の【B】を目的として使用される。
かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除くものではなく、かぜ薬の使用は【C】である。発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には、それぞれ解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎用内服薬を選択することが望ましい。

A総合感冒薬 B緩和 C対症療法

■かぜ薬の配合成分
総合感冒薬は、解熱鎮痛成分、くしゃみや鼻汁を抑える成分、鎮咳成分、去痰成分など複数の有効成分が配合されている。
他のかぜ薬や解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、アレルギー用薬、鎮静薬などが併用されると、同じ成分または同種の作用を持つ成分が重複して、効き目が【A】すぎたり、【B】が起こりやすくなるおそれがある。

A強 B副作用

■抗炎症成分
抗炎症成分であるグリチルリチン酸二カリウムは、大量摂取により【A】症を生じるおそれがある。
1日【B】mg以上は長期連用不可、1日上限【C】mgまで。

A偽アルドステロン B40 C200 

■痛みや発熱が起こる仕組み
痛みや発熱は、体内で産生される【A】の働きによって生じる。

Aプロスタグランジン

■サリチル酸系解熱鎮痛成分
アスピリン、サザピリン、エテンザミド、サリチルアミド等のサリチル酸系解熱鎮痛成分は、【A】症候群との関連性に留意する。

Aライ

■アセトアミノフェン
アセトアミノフェンは、主として中枢性の作用により解熱・鎮痛をもたらす。胃腸障害が少ないが、【A】作用は期待できない。
内服薬のほか、もっぱら【B】の解熱に用いる製品として坐薬に配合されている。内服薬との併用や坐薬を服用することがないよう注意する。

A抗炎症 B小児

■イソプロピルアンチピリン
イソプロピルアンチピリンは一般用医薬品で【A】の【B】系解熱鎮痛成分で、解熱鎮痛作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱い。

A唯一 Bピリン

■睡眠改善薬
抗ヒスタミン成分が主体の睡眠改善薬は、寝つきが悪い、眠りが浅いなどの【A】的な睡眠障害の緩和に用いるものである。【B】的に不眠症状がある人や不眠症の診断を受けた人を対象としたものではない。

A一時 B慢性

 ■睡眠改善薬
また、妊娠中の睡眠障害はホルモンのバランスや体型の変化等が原因であり、妊婦では睡眠改善薬の使用を【A】。

A避ける

■ブロモバレリル尿素
ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素は、【A】の興奮を抑え、痛みなどを感じる感覚を【B】くする作用を示す。
服用後は乗物等の運転操作を避ける必要がある。また、反復摂取による依存、大量摂取による自殺、妊婦では胎児障害の可能性に注意する。

A脳 B鈍

■相互作用
催眠鎮静薬の服用と飲酒が重なると、抗ヒスタミン成分やブロモバレリル尿素の効果や副作用が【A】されるおそれがある。

A増強

■カフェインの作用
カフェインは、脳に軽い【A】状態を引き起こす作用を示し、眠気や倦怠感を【B】的に抑える。

A興奮 B一時

■カフェイン半減時間
血中のカフェインが半分に低減するのにかかる時間は、大人約【A】時間、乳児約【B】時間

A3.5 B80

■カフェインの摂取量
眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量は、カフェインとして【A】mg、1日摂取量は、【B】mgが上限とされる。

A200 B500

■受診勧奨
成長期にある小児の発育にとって睡眠は重要であり、眠気防止薬には小児向けの製品は【A】。
小中学生の試験勉強に効果があるといった誤解による誤用事故の例もあり、15歳未満の小児には使用しないこと。

Aない

■副作用
カフェインは、血液-【A】を通過して胎児の発達に影響を及ぼす可能性があり、乳汁中にも一部が移行する。
乳児は肝臓が未発達でカフェイン代謝に時間を要するため、カフェインを大量に摂取または連用する女性から母乳を与えられると、カフェインが体内に蓄積し、【B】、不眠等を引き起こす可能性がある。

A胎盤関門 B頻脈

必読

練習問題

ここからは練習問題だよ。成分の暗記をしてからチャレンジしてね。

問 1 解熱鎮痛薬及びその成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

アスピリンは、他の解熱鎮痛成分と比較して胃腸障害を起こしにくい。
アセトアミノフェンは、内服薬のほか、小児の解熱に用いる坐薬に配合されている場合もある。
一般用医薬品において、イブプロフェンは、いかなる場合も15歳未満の小児に対して使用してはならない。
シャクヤクは、ツヅラフジ科のオオツヅラフジの蔓性の茎及び根茎を横切したものを基原とするもので、鎮痛、尿量増加(利尿)等の作用を期待して用いられる。
1ア、イ
2ア、エ
3イ、ウ
4ウ、エ

【正解3】
ア×他の解熱鎮痛成分と比較して胃腸障害を起こし「やすい」
イ○
ウ○
エ×記述は、「ボウイ」の内容である。シャクヤクは、ボタン科のシャクヤクの根を基原とする生薬で、鎮痛鎮痙作用、鎮静作用を示し、内臓の痛みにも用いられる。

問 2 かぜ(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

aインフルエンザ(流行性感冒)は、ウイルスの呼吸器感染によるものであるが、感染力が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。
bアルコールは医薬品の成分の吸収や代謝に影響を与えるため、かぜ薬の服用期間中は、飲酒を控える必要がある。
c解熱鎮痛成分であるアスピリンを含む一般用医薬品は、15歳未満の小児に対しても安全に使用できる。
d去痰作用を目的として、かぜ薬にジヒドロコデインリン酸塩が配合されている場合があるが、依存性があることに留意する必要がある。
a b c d
1誤 誤 正 正
2正 誤 誤 正
3正 正 誤 誤
4正 正 正 誤
5誤 正 正 正

【正解3】
a〇
b〇
c×アスピリンは、15歳未満の小児に「いかなる場合も一般用医薬品として使用してはならない」。
d×去痰作用が目的ではなく「鎮咳作用」である。

問 3 プロスタグランジンに関する記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 プロスタグランジンはホルモンに似た働きをする物質で、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、その痛みの感覚を( a )。また、脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用して、体温を通常よりも( b )維持するように調節するほか、炎症の発生にも関与する。
 プロスタグランジンの作用が( c )と、胃粘膜障害を起こしやすくなる。

1a弱めている  b高く  c 妨げられる
2a強めている  b高く  c 妨げられる
3a強めている  b低く  c 妨げられる
4a強めている  b高く  c 促進される
5a弱めている  b低く  c 促進される

【正解2】

問 4 解熱鎮痛薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

a専ら小児の解熱に用いる製品として、アスピリンが配合された坐薬がある。
bイソプロピルアンチピリンは、非ピリン系解熱鎮痛成分として用いられている。
cアセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドの組み合わせは、それぞれの頭文字から「ACE処方」と呼ばれる。
dイブプロフェンは、まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることがある。

1(a、b)
2(a、c)
3(b、d)
4(c、d)

【正解4】
a× アスピリンではなく、「アセトアミノフェン」
b× イソプロピルアンチピリンは「ピリン系」である
c〇
d〇

問5 かぜ薬に含まれる炎症による腫れを和らげる成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

aグリチルリチン酸二カリウムの作用本体であるグリチルリチン酸は、化学構造がステロイド性抗炎症成分に類似していることから、抗炎症作用を示すと考えられている。
bグリチルリチン酸二カリウムは、血栓を起こすおそれのある人に使用する場合は、医師や薬剤師に相談するなどの対応が必要である。
cトラネキサム酸は、体内での起炎物質の産生を抑制することで炎症の発生を抑え、腫れを和らげる。
dトラネキサム酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがある。
a b c d
1正 正 誤 誤
2正 誤 正 正
3誤 正 誤 誤
4正 誤 正 誤
5誤 誤 正 正

【正解4】
a〇
b×グリチルリチン酸二カリウムではなく、「トラネキサム酸」
c〇
d×「グリチルリチン酸」を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがある。

問6 かぜ(感冒)及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因は、かぜの原因とならない。
bかぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものである。
cかぜの約8割はウイルス(ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルスなど)の感染が原因である。
d冬場に、発熱や頭痛を伴って悪心・嘔吐や、下痢等の消化器症状が現れた場合はかぜではなく、ウイルスが消化器に感染したことによるウイルス性胃腸炎である場合が多い。
a b c d
1正 正 誤 正
2正 誤 正 誤
3誤 正 誤 誤
4誤 誤 誤 正
5誤 誤 正 正

【正解5】
a×冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因も、かぜの原因と「なる」
b×かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去する作用はない
c○
d○

問 7 眠気防止薬の主な有効成分として配合されるカフェインに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

aカフェインの作用として、腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制があり、尿量の増加(利尿)をもたらす。
bカフェインによる眠気や倦怠感を抑える効果は一時的であるため、連用に関する注意喚起はなされていない。
cカフェインの血中濃度が最高血中濃度の半分に低減するのに要する時間は、通常の成人が約3.5時間であるのに対して、乳児では約80時間と非常に長い。
dカフェインが含まれている医薬品、医薬部外品、食品を同時に摂取するとカフェインが過量となり、中枢神経系や循環器系等への作用が強く現れるおそれがある。
a b c d
1正 正 正 正
2誤 正 正 誤
3正 誤 正 正
4正 正 誤 誤
5誤 誤 誤 正

【正解3】
a○
b×カフェインは反復摂取により依存を形成する性質があるため、連用に関する注意喚起がなされている。
c○
d○

問 8 眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

aブロモバレリル尿素は、胎児に対する安全性が確立されているため、妊婦又は妊娠していると思われる女性でも使用が可能である。
bアリルイソプロピルアセチル尿素は、反復して摂取すると依存を生じることがある。
c抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、一時的な睡眠障害の緩和に用いられる。
d神経の興奮・緊張緩和を期待して、ホップが配合されている医薬品がある。
a b c d
1誤 正 正 誤
2正 正 誤 誤
3正 誤 正 誤
4誤 正 正 正
5正 誤 誤 正

【正解4】
a×ブロモバレリル尿素は、胎児に障害を引き起こす可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきである。
b○
c○
d○

問 9 カフェインに関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

a胃液分泌を抑制する作用がある。
b腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収抑制作用があり、利尿をもたらす。
c眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量はカフェインとして600mgが上限とされている。
d作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質がある。

1(a、b)
2(a、c)
3(b、d)
4(c、d)

【正解3】
a×胃液分泌を「亢進」する作用がある。
b○
c×眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量はカフェインとして200mg、1日摂取量はカフェインとして「500mg」が上限である
d○

タイトルとURLをコピーしました