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第3章-4 血液に関する薬・痔の薬・尿の薬

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3章の暗記特訓ページだよ
暗記特訓のやり方のページを読んでから特訓してね

暗記特訓

■強心薬の働き
一般用医薬品における強心薬は、心臓の働きを整えて、【A】や【B】等の症状を改善することを目的としている。

A動悸 B息切れ

■血中コレステロール
コレステロールは生体に不可欠な物質で、産生及び代謝は主として肝臓で行われる。コレステロールは水に溶けにくいため、血液中では血漿タンパク質と結合した【A】質となって存在し、比重によって【B】リポタンパク質(LDL)と【C】リポタンパク質(HDL)に分類される。

Aリポタンパク B低密度 C高密度

■LDLとHDL
【A】が多く【B】が少ないと、コレステロールが【C】に蓄積し、心臓病、動脈硬化症等の生活習慣病を招く危険性が高くなる。
【A】を悪玉コレステロールと呼ぶことがある。

A:LDL B:HDL C末梢組織

■高コレステロール改善薬の働き
高コレステロール改善成分は、末梢組織へのコレステロールの吸収を【A】たり、【B】におけるコレステロールの代謝を促す。ウエスト周囲径を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品で【C】。

A抑え B肝臓 Cはない

■貧血と鉄製剤の働き
貧血は、【A】欠乏性貧血と【B】欠乏性貧血等に分類される。鉄製剤は【B】欠乏性貧血に対し鉄分を補い、造血機能の回復を図る。

Aビタミン B鉄

■配合成分(鉄分)
鉄分は【A】時のほうが吸収率が高いが、胃腸障害等の副作用を軽減するには、【B】に服用することが望ましい。

A空腹 B食後

■鉄分の吸収
服用の前後 30 分に【A】を含む飲食物を摂取すると鉄分の吸収が【B】なる。

Aタンニン酸 B悪く

■鉄分と便
鉄製剤を服用すると便が【A】なることがある。その場合、使用中止を【B】。

A黒く B要するものではない

■痔
【A】:便秘等による肛門部への圧迫により肛門の血管が拡張していぼ状の腫れが生じたもの。
【B】:肛門の出口から内側上皮に傷が生じたもので、硬い便の排出時に粘膜が傷つけられることなどにより起こる。
【C】:肛門腺窩(肛門内部の小さなくぼみ)に糞便のが溜まって炎症・化膿を生じたもの。

A痔核 B裂肛 C痔ろう

■痔の薬の副作用
坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が【A】から吸収され、【B】的な影響を生じることがある。

A直腸粘膜 B全身

■尿路消毒成分
ウワウルシは、【A】作用のほかに経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示す。
ウワウルシは【B】科【C】の葉を薬用部位として
用いた生薬。

A利尿 Bツツジ Cクマコケモモ

必読

練習問題

ここからは練習問題だよ

問 1 強心薬に関する以下の記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 強心薬は、疲労やストレス等による( a )の心臓の働きの乱れについて、心臓の働きを整えて、動悸や息切れ等の症状の改善を目的とする医薬品である。心筋に作用して、その収縮力を高めるとされる代表的な成分として( b )があり、一般用医薬品では、1日用量が( c )以下となるように用法・用量が定められている。

1a軽度  b センソ    c5µg
2a軽度  b リュウノウ  c5µg
3a重度  b センソ    c5µg
4a重度  b リュウノウ  c5mg
5a軽度  b センソ    c5mg

【正解5】

問 2 強心薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

aロクジョウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。
bシンジュは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。
cセンソは、ヒキガエル科のアジアヒキガエル等の耳腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、有効域が比較的狭く、一般用医薬品では1日用量が5mg以下となるよう用法・用量が定められており、それに従って適正に使用される必要がある。
dリュウノウは、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。
a b c d
1正 正 正 正
2正 誤 正 誤
3正 誤 誤 正
4誤 正 誤 誤
5誤 正 正 正

【正解5】
a×ロクジョウではなく、「ジャコウ」
b○
c○
d○

問 3 コレステロール及びリポタンパク質に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

aコレステロールは、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質であり、コレステロールの産生及び代謝は、主として腎臓で行われる。
bコレステロールは水に溶けにくい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。
c血液中の高密度リポタンパク質(HDL)が多く、低密度リポタンパク質(LDL)が少ないと、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。
d血漿中のリポタンパク質のバランスの乱れは、生活習慣病を生じる以前の段階では自覚症状を伴うものでないため、偶然又は生活習慣病を生じて指摘されることが多い。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、c)
  • 4(b、d)
  • 5(c、d)

【正解4】
a×コレステロールの産生及び代謝は、主として「肝臓」で行われる。
b○
c×血液中の「低密度リポタンパク質(LDL)が多く、高密度リポタンパク質(HDL)が少ない」と、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる
d○

問 4 1~5で示される生薬成分のうち、ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とし、利尿作用のほかに、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられるものはどれか。

1カゴソウ
2ブクリョウ
3モクツウ
4ウワウルシ
5ソウハクヒ

【正解4】

問 5 痔疾用薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

aジブカイン塩酸塩は、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがある。
bカルバゾクロムは、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として用いられる。
cアルクロキサは、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して用いられる。
dカイカクは、マメ科のエンジュの成熟果実を基原とする生薬で、主に止血効果を期待して用いられる。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、d)
  • 4(c、d)

【正解4】
a× 記述は、「カルバゾクロム」のこと
b× 記述は、局所麻酔成分(リドカイン、アミノ安息香酸エチル、ジブカインなど)の内容である
c○
d○

問 6 貧血及び貧血用薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

貧血の症状がみられる以前から予防的に貧血用薬を服用することは、適当である。
鉄分の摂取不足が生じると、初期に血清鉄やヘモグロビン量が減少し、ただちに貧血の症状が現れる。
マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸マンガンが配合されている。
貧血用薬を服用する前後30分にタンニン酸を含む飲食物を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が促進される。
ア イ ウ エ
1正 正 誤 誤
2正 誤 正 正
3誤 正 誤 正
4誤 誤 正 誤
5誤 誤 誤 誤

【正解5】
ア×予防的に服用することは、適当ではない
イ×初期には貯蔵鉄や血清鉄が減少するのみでヘモグロビン量自体は変化せず、「ただちに貧血の症状は現れない」。
ウ×マンガンではなく、「コバルト」である。骨髄での造血機能を高める目的で、「硫酸コバルト」が配合されている。
エ×タンニン酸と反応して鉄の吸収が「悪くなる」。

問 7 貧血用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a硫酸マンガンは、エネルギー合成を促進する目的で配合される。
b銅は、ビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。
c硫酸コバルトは、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で配合される。
dフマル酸第一鉄は、不足した鉄分を補充する目的で配合される。
a b c d
1誤 正 正 誤
2正 誤 誤 正
3正 正 正 誤
4誤 誤 誤 正
5正 誤 誤 誤

【正解2】
a○
b×銅ではなく、「コバルト」である。骨髄での造血機能を高める目的で、「硫酸コバルト」が配合されている場合がある。
c×硫酸コバルトではなく、「硫酸銅」である。補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で配合される。
d○

問 8 痔及び痔の薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

a痔核は、肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿が生じた状態をいう。
bセイヨウトチノミは、止血効果を目的として、配合されている。
c硫酸アルミニウムカリウムは、粘膜の保護・止血を目的として、配合されている。
dアルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(別名アルクロキサ)は、痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を目的として、配合されている。
a b c d
1誤 誤 正 正
2正 正 誤 誤
3誤 正 正 誤
4正 誤 誤 正
5正 誤 正 正

【正解1】
a×記述は、「痔瘻」の病態である痔核は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたもので、一般にいぼ痔と呼ばれる。
b×セイヨウトチノミは、「血行促進、抗炎症等の作用」を目的として配合される。
c○ d○

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