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【必読】1~5章の勉強する順番と勉強方法を詳しく解説

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勉強の順番と方法

ここでは具体的な勉強方法を解説していきます。独学で合格を目指すためには、ちょっとした工夫が必要です。次のポイントを意識しながら学習をスタートさせましょう。

科目別の配点を確認する

登録販売者の試験では、5科目から全120問が出題されます。まずはその配点を確認し、重点的に勉強する科目を見つけます。

「1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」 20問
「2章 人体の働きと医薬品」 20問
「3章 主な医薬品とその作用」 40問
「4章 薬事関連法規・制度」 20問
「5章 医薬品の適正使用・安全対策」 20問

以上、計120問で120点満点です。84点で合格となります。全てマークシート式の選択問題で1問1点の配点です。

84点で合格ですが足切りラインがあるので注意が必要です。足切りは1科目あたり35%~40%(試験による)、つまり3章は14~6点、3章以外は7~8点を下回ると全体が84点以上でも不合格となります。

おすすめの学習の順番はこれ

章ごとに特徴と難易度が大きく異なるため、戦略が必要です。テキストを最初のページから順番に進めていくようでは失敗のもと。

結論から言うと、勉強する順番は・・・

【1章】→【2章と3章を並行】→【5章】→【4章】

が私のおすすめです。

テキストは3周する

テキストは3周するのが基本だよ。これ、超大事なのでしっかり読んでね。

1周するのに105時間

細かいことは後述しますが、
【1章10時間】→【2章20時間&3章50時間を交互】→【5章10時間】→【4章15時間】
と進めていき、1周するのに105時間かけて勉強します。

過去問を解きながらテキスト2周目

その後は過去問を解いては見直し、間違えたところはテキストに戻り、じっくりと読む。1つ1つ丁寧に繰り返していき、そうしていくうちにテキストをまた1周していきます。

過去問で間違えたところは、テキストに「〇〇をミスした!××じゃない!」などと具体的に書き込みしよう。そうすると、このあとに3周目のときに記憶に残るようになるよ。

仕上げにじっくり読み込む3周目

そして、試験の1ヶ月前になったら、仕上げに読書をするつもりでテキストを読み返して1周します。これ、必ずやってください。貴重な5~6点がこれでプラスされるでしょう。

そして2周目のときに、テキストに色々書き込んだところを目にすることで、記憶に残るようになります。

1ページ目から順番に完璧に学習、は失敗のもと

登録販売者の試験は満点を目指そうとしてはいけません。医者や薬剤師でも解けないような鬼問、難問、稀問が存在しますから、そもそも満点をとることが難しい試験です。登録販売者試験は120点満点中84点で合格ですから、完璧にしようとしないことが重要です。

決して満点を目指すのではなく、簡単な基礎問題や頻出問題を確実におさえて点を取り、難しい問題は適当に解く、というようにメリハリが合格のカギとなります。1章ずつ順番に完璧に丁寧に学習していくと、ほぼほぼ暗記が間に合わなくなり、不合格フラグが立ちますので、以下で紹介する章ごとの特徴と学習の順番に気を付けて取り組んでください。

①1章から勉強をスタート

まずは1章から勉強を始めます。「1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」では20問出題され、難易度は優しめです。基本的な知識や販売者としての姿勢みたいなのを学ぶ章です。勉強しなくても常識的な判断で選択肢を選べて高得点取りやすい章です。

初めて学習する人は、まずノー勉で1章の過去問を解き、登録販売者の試験とはこういうものかと雰囲気を掴んでからテキストの勉強にとりかかるといいでしょう。

10時間で1章を1周です。1章全体を5等分して、1~2時間ずつ進めていこう!

②次に、2章と3章を並行学習

1章の勉強をさくっと終えたら、2章と3章に進みます。

「2章 人体の働きと医薬品」は20問出題され、難易度はそこそこです。
胃腸の働きや血液の成分や内臓の働きといった、人体についてや、重篤な副作用について学ぶ章です。小学校〜中学校での理科や生物が得意は人は勉強しやすく、得点もとりやすいでしょう。

しかしながら、暗記項目がそこそこ発生し、人体の仕組みを論理的に理解をした上での暗記が必要になる章です。

うっかり2章に時間をかけすぎてしまうと、3章の勉強が足りなくなるのが不合格者のあるあるですので、2章と3章は1日おきに交互に勉強していき、並行して進めていくと良いです。

「3章 主な医薬品とその作用」は40問出題され、もっとも大きな比率を占める科目です。
医薬品の成分や禁忌についての出題が主となり、暗記項目も非常に多くなります。一番の山といっていいでしょう。難易度も高めです。

例えばデキストロメトルファンという成分名を聞いて、瞬時に非麻薬性の鎮咳成分だとピンと来なければ解けそうにない問題などがざざっと並んでいます。成分を暗記していないと外国語か呪文のように思えるでしょう。

そのため、3章は成分名とそれが何のカテゴリの成分なのかを暗記、暗記、暗記、ひたすら機械的な暗記が必要になります。一夜漬けでは到底間に合わないため、早い段階で着手が必要です。

そして、2章と交互に学習し、2章で論理的な暗記、3章では機械的な暗記というように、使う脳を変えていくことが、挫折しないポイントです。

この時2章を全部やってから3章にうつる・・・などとしていると、3章を覚えているうちに2章を忘れるというのが不合格者のあるあるです。両方並行に学習をしていきましょう。

頻出問題というのがあり、そこをおさえることで加点の一助となります。また、暗記さえすれば得点しやすいため、問題集や過去問でパターンを覚えておくと有利です。

2章は20時間で1周3章は45時間~50時間で1周 だよ。
2章全体を10等分、3章は20等分して、2時間~2時間半ずつ進めていこう

③続いて5章にすすむと効率的

3章を終えたタイミングで5章に進むといいです。「5章 医薬品の適正使用・安全対策」は、20問出題され、難易度は易しめです。添付文書や安全対策などを学習します。1章の次に取りやすい章といえるでしょう。勉強時間もあまりかけたくない部分です。

実は5章はいつ勉強してもいいんだけどね・・・でも、3章終わってからやった方が効率的だよ

抗コリン成分は緑内障のひとは飲んではだめ、心臓病のひとはアドレナリン作動成分はだめだとか、そういう系の暗記が試される問題が多く出題されます。つまり3章でしっかり暗記をすれば自ずと5章も点数が取りやすいといえる部分です。脳の効率性を重視して、3章の勉強を終えたこのタイミングで5章を学習すると、3章も5章も記憶が定着しやすいです。

ここはさくっと勉強を終えて、このあとどんどん過去問を解いていきましょう。

5章は10時間で1周だよ。5章全体を5等分して1~2時間ずつ進めていこう

④4章はラストスパートで

「4章 薬事関連法規・制度」は20問出題されます。薬機法という法律についてです。堅苦しい条文がたくさん出てきたりしますが、覚える内容は少なめなのが救い。暗記は少な目でどちらかというと法律の理解が求められます。ラストスパートに勉強してもなんとかなりそうな章です。

得点しやすい問題と得点しにくい問題がはっきり分かれるので意地悪なひっかけ文に惑わされずに確実に押さえておきましょう。また、直近の手引きの改訂がダイレクトに影響しやすい部分ですので、最新の手引きの改訂に合ったテキストを使うのが必須です。

4章は15時間で1周 だよ。4章全体を7等分して、1~2時間ずつ進めていこう

過去問を解く

1章以外は、あまり学習の序盤から過去問は解いても難しすぎて効果的ではありません。

テキスト全体を1周するまでの間は、章ごとの区切りでその章の過去問を解いたり、胃腸薬を勉強したらその関連問題を2~3問解く…といった程度で十分です。頻出過去問を集めた問題集が大いに役立ちます(※教材の記事参照)。自分の勉強不足の発見や現状把握につなげるといいでしょう。

テキスト全体を1周勉強を終えたら、本格的に過去問を解いていきます。必ず答え合わせと見直しをし、間違えたところはテキストに戻って、マークをしてテキストの本文の余白に「過去問で間違えた」とメモを書き込みます。そうすると、テキスト見るたびに、記憶に残るようになります。

最新の5エリア分の過去問+自分の地域の過去問3年分を解く

過去問は、最新の過去問を5エリア分は解きましょう。さらに自分の地域の過去問は過去3年分ほど解くのが理想です。自分の地域の出題傾向を掴んでおく必要があるからです。

過去問は県のホームページでもPDFで無料で配布されているのですが、2022年に手引きの改訂があったため、2021年以前の過去問ではちょいちょい問題が不適切で解けなかったりします。そのため過去問は、手引きの改訂に対応した過去問題集を購入することを強くおすすめします。解答と解説もついているので、見直しのときに大きな時短になります。

過去問を制する者は合格を制します。資格取得の勉強は、とにかく過去問をガンガン解くことが重要です。

過去に出題された問題と丸々同じ選択肢が出題されることもあるよ。問題を繰り返し解くことで、頻出問題を確実に正解できるようになるからね。

毎日コツコツ、隙間時間が大事。スマホや貼り紙を活用して。

毎日とにかくコツコツ頑張っていきましょう。暗記リストを紙にしてトイレや洗面所、部屋にあちこち貼ったり、テキストをスマホのカメラで写真に撮って通勤通学中に眺めたりするのも有効です。

常に目につく場所に視野に入れるようにして、たった1分でも結果が変わってきます。

様々な工夫をして記憶の定着を図り、合格を目指していきましょう。

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