3章の暗記特訓ページだよ
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暗記特訓
■スプレー剤、エアゾール剤
スプレー剤、エアゾール剤は、至近距離から噴霧したり同じ部位に連続して噴霧すると凍傷を起こすことがあるので、患部から離して噴霧し、連続噴霧時間は【A】秒以内とすることが望ましい。
A 3
■アクリノール
アクリノールは【A】の色素で、一般【B】類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示すが、真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。
A黄色 B細菌
■オキシドール(過酸化水素水)
オキシドールは、過酸化水素の分解で発生する活性酸素による【A】化と、【B】の物理的な洗浄効果により殺菌作用を示す。
オキシドールは、一般【C】類の一部(連鎖球菌、黄色ブドウ球菌などの化膿菌)に対する殺菌消毒作用を示すが、真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない。
A酸 B泡立ち C細菌
■ヨウ素系殺菌消毒成分
ヨウ素系殺菌消毒成分は、ヨウ素による酸化作用により結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。
ポビドンヨード、ヨードチンキ等のヨウ素系殺菌消毒成分は、【A】性になると殺菌力が低下するので、【B】と併用する場合は【B】分をよく洗い落とす。
Aアルカリ B石鹸
■頭皮の薬1
【A】は、「頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる【B】効果」を期待して用いられる。
Aカルプロニウム塩化物 B発毛
■頭皮の薬2
ストラジオール安息香酸エステルは【A】ホルモンの作用により、【B】を抑制する。
A女性 B脱毛
■ステロイド性抗炎症成分
外皮用薬で用いられるステロイド性抗炎症成分は、体の一部分に生じた湿疹、皮膚炎などの【A】的な皮膚症状の緩和に用いる。
広範囲の皮膚症状や慢性のものは対象としない。末梢組織の【B】を低下させることから長期連用・過度の使用は避ける。
A一時 B免疫機能
■肌の角質化、かさつき等を改善する成分
サリチル酸は、角質成分を溶解して角質【A】作用を示す。
イオウは、角質層の【B】を変質させて角質【A】作用を示す。
A軟化 Bケラチン
■抗菌成分
①スルファジアジン等のサルファ剤:細菌の【A】合成を阻害
②バシトラシン:細菌の【B】合成を阻害
③硫酸フラジオマイシン、クロラムフェニコール:細菌の【C】合成を阻害
A DNA B細胞壁 Cタンパク質
■うおのめ、たこ、いぼ
うおのめ、たこは、皮膚の一部に機械的刺激や圧迫が繰り返し加わることにより【A】層が部分的に厚くなったものである。
いぼは、表皮が隆起した小さな良性の腫瘍で、【B】性と【C】性に大別される。角質軟化薬のうち、配合成分等が一定範囲内である製品については、医薬部外品(うおのめ・たこ用剤)として販売されているが、いぼに用いる製品は、医薬品としてのみ認められている。
A角質 Bウイルス C老人
■にきび、吹き出物
にきびは、一般的に見られる化膿性皮膚疾患で、老廃物がつまった毛穴の中でにきび桿菌(【A】菌)が繁殖して起こる。
Aアクネ
■毛嚢炎
毛嚢炎は、【A】菌などの化膿菌が毛穴から侵入し、皮脂腺、汗腺で増殖して生じた吹き出物である。
A黄色ブドウ球
■とびひ
とびひ(伝染性膿痂疹)は、【A】を介さずに、虫さされやあせも、掻き傷などから化膿菌が侵入したものである。とびひは【B】に発症することが多い。
水疱が破れて分泌液が付着すると、皮膚の他の部分や他の人に拡がることがある。
A毛穴 B小児
■みずむし・たむし
みずむし・たむし等は、真菌の一種の皮膚糸状菌(白癬菌)が皮膚に寄生して起こる。
じゅくじゅくと湿潤している患部には【A】か【B】剤が適しており、皮膚が厚く角質化している患部には【C】剤が適している。
A軟膏 Bクリーム C液
「3章医薬品成分一覧 暗記リスト」も必ず暗記しよう!
練習問題
ここからは練習問題だよ。成分を覚えてないと解けない問題が多いよ。
まずは 殺菌消毒薬、皮膚薬、ニキビの薬、みずむし・たむしの薬、頭皮の薬に出てくる医薬品成分を暗記してから挑もう!「3章医薬品成分一覧 暗記リスト」
問 1 きず口等の殺菌消毒成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a | アクリノールは、真菌、結核菌及びウイルスに対して殺菌・消毒作用を示す。 |
---|---|
b | ヨウ素系殺菌消毒成分(ポビドンヨードやヨードチンキ)は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌・消毒作用を示す。 |
c | チモールは、細菌や真菌類のタンパク質を変性させることにより殺菌・消毒作用を示す。 |
d | クロルヘキシジングルコン酸塩は、結核菌やウイルスに対する殺菌・消毒作用はない。 |
a b c d | |
1 | 正 正 誤 誤 |
2 | 正 正 誤 正 |
3 | 正 誤 正 誤 |
4 | 誤 正 正 正 |
5 | 誤 誤 誤 正 |
【正解4】
a×アクリノールは、一般細菌類の一部に対する殺菌消毒作用を示すが、真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない
b○
c○
d○
問 2 一般的な創傷への対応に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a | 出血しているときは、創傷部に清潔なガーゼやハンカチ等を当てて圧迫し、止血するが、このとき、創傷部を心臓より高くして圧迫すると、止血効果が高い。 |
---|---|
b | 火傷(熱傷)の場合は、できるだけ早く、水道水などで熱傷部を冷やすことが重要である。 |
c | 火傷(熱傷)による水疱(水ぶくれ)は、ただちに滅菌した器具で破り内容物を取り除く必要がある。 |
d | 殺菌消毒成分により組織修復が妨げられて、かえって治癒しにくくなったり、状態を悪化させることがある。 |
a b c d | |
1 | 正 誤 誤 正 |
2 | 誤 誤 正 正 |
3 | 誤 正 正 誤 |
4 | 正 正 誤 正 |
5 | 正 正 正 誤 |
【正解4】
a○
b○
c×水疱が破れると、そこから感染を起こして化膿することがあるため、水疱を破らないようにガーゼ等で軽く覆うとよいとされている
d○
問3 皮膚に用いる薬に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a | 外皮用薬は、表皮の角質層が柔らかくなることで有効成分が浸透しやすくなることから、入浴後に用いるのが効果的とされる。 |
---|---|
b | 外皮用薬の適用部位に現れる発疹・発赤、痒み等の局所性の副作用は、外皮用薬が適応とする症状と区別することが難しい場合がある。 |
c | 一般用医薬品のオキシドール(過酸化水素水)は、真菌に対する殺菌消毒作用を示す。 |
d | スプレー剤やエアゾール剤は、患部に対して至近距離から、同じ部位に連続して5秒以上噴霧することが望ましい。 |
- 1(a、b)
- 2(a、c)
- 3(b、d)
- 4(c、d)
【正解1】
a○
b○
c× オキシドールは、一般細菌類の一部に対する殺菌消毒作用を示すが、真菌、結核菌、ウイルスに対しては効果がない
d×スプレー剤やエアゾール剤は、「患部から十分離して」噴霧し、同じ部位に連続して噴霧する時間は「3秒以内」が望ましい
問 4 毛髪用薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a | カルプロニウム塩化物は、頭皮における抗菌、抗炎症作用を期待して用いられる。 |
---|---|
b | エストラジオール安息香酸エステル配合の毛髪用薬は、局所的に作用するため、妊婦又は妊娠していると思われる女性でも、医薬品の販売等に従事する専門家に相談することなく使用することができる。 |
c | カシュウは、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。 |
d | チクセツニンジンは、頭皮の血行促進、抗炎症などの作用を期待して用いられる。 |
a b c d | |
1 | 正 正 誤 誤 |
2 | 誤 正 正 誤 |
3 | 誤 誤 正 正 |
4 | 誤 誤 誤 正 |
5 | 正 誤 誤 誤 |
【正解3】
a× カルプロニウム塩化物は、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる「発毛効果」を期待して用いられる
b×頭皮から吸収されて循環血液中に入る可能性があるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性は使用を避ける
c○
d○
問 5 抗菌作用を示す成分及び抗真菌作用を示す成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。
1 | オキシコナゾール硝酸塩は、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。 |
---|---|
2 | クロラムフェニコールは、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。 |
3 | バシトラシンは、細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示す。 |
4 | ピロールニトリンは、細菌のタンパク質合成を阻害することにより抗菌作用を示す。 |
【正解3】
1×記述は、「サルファ剤」の内容。オキシコナゾール硝酸塩は、イミダゾール系の抗真菌成分で、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える
2×記述は、「アモロルフィン塩酸塩、ブテナフィン塩酸塩、テルビナフィン塩酸塩」の内容。
3○
4×記述は、「硫酸フラジオマイシン、クロラムフェニコール」の内容。ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げることにより、皮膚糸状菌の増殖を抑える。
問 6 外皮用薬及びその配合成分に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a | 紫雲膏は、ひび、あかぎれ、しもやけ、うおのめ、あせも、ただれ、外傷、火傷、痔核による疼痛、肛門裂傷、湿疹・皮膚炎に適すとされる。 |
---|---|
b | ナファゾリン塩酸塩は、創傷面に浸透して、血管を収縮させることによって創傷面からの出血を抑制する効果がある。 |
c | サリチル酸は、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。 |
d | イブプロフェンの誘導体であるイブプロフェンピコノールは、吹き出物に伴う皮膚の発赤や腫れを抑えるほか、鎮痛作用も期待して配合される。 |
- 1(a、b)
- 2(a、c)
- 3(b、d)
- 4(c、d)
【正解1】
a〇
b〇
c×記述は、「イオウ」の内容である。サリチル酸は、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す
d×イブプロフェンピコノールは、鎮痛作用はほとんど「期待されない」。
問 7 外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a | 貼付剤は、同じ部位に連続して貼付すると、かぶれ等を生じやすくなる。 |
---|---|
b | スプレー剤やエアゾール剤は、できるだけ吸入しないよう、口や鼻から遠ざけ、患部の至近距離から噴霧することが望ましい。 |
c | 一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部には、有効成分の浸透性が高い液剤が適している。 |
d | 温感刺激成分が配合された外皮用薬は、貼付部位をコタツ等の保温器具で温めると強い痛みを生じやすくなるほか、いわゆる低温やけどを引き起こすおそれがある。 |
a b c d | |
1 | 正 正 誤 誤 |
2 | 正 誤 正 誤 |
3 | 誤 正 正 正 |
4 | 正 誤 誤 正 |
5 | 誤 正 誤 正 |
【正解4】
a〇
b×スプレー剤やエアゾール剤は、患部から「十分離して」噴霧する。
c×じゅくじゅくと浸潤している患部には、「軟膏」が適する。液剤は、皮膚が厚く角質化している患部に適している。
d〇
問 8 皮膚に用いるステロイド性抗炎症成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア | デキサメタゾンやフェルビナクは、ステロイド性抗炎症成分に分類される。 |
---|---|
イ | ステロイド性抗炎症成分は、広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹・皮膚炎を対象として用いられる。 |
ウ | ステロイド性抗炎症成分は、外用の場合は末梢組織(患部局所)における炎症を抑える作用を示し、特に、痒みや発赤などの皮膚症状を抑えることを目的として用いられる。 |
エ | ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織の免疫機能を低下させる作用を示すことから、水痘(水疱瘡)、みずむし、たむしや化膿している患部に使用すると症状を悪化させるおそれがある。 |
1 | ア、イ |
---|---|
2 | ア、エ |
3 | イ、ウ |
4 | ウ、エ |
【正解4】
ア×デキサメタゾンはステロイド性だが、フェルビナクは「非ステロイド性」
イ×ステロイドは「広範囲」や、「慢性」の湿疹・皮膚炎を対象とするものではない。体の一部分に生じた一時的な皮膚症状の緩和を目的とするものである。
ウ○
エ○
問 9 皮膚に用いる薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア | ヘパリン類似物質は、患部局所の血行を促すほかに、抗炎症作用や保湿作用も期待される。 |
---|---|
イ | カンフルは、皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を期待して配合されている場合がある。 |
ウ | 打撲や捻挫などの急性の腫れに対しては、温感刺激成分が配合された外用鎮痛薬が適している。 |
エ | 尿素は、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。 |
ア イ ウ エ | |
1 | 正 正 正 正 |
2 | 正 正 誤 正 |
3 | 正 誤 誤 誤 |
4 | 誤 正 正 誤 |
5 | 誤 誤 誤 正 |
【正解3】
ア○
イ×カンフルは、冷感刺激を与えて知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒の効果を期待される
ウ×温感刺激成分ではなく、「冷感刺激成分」が適している
エ×記述は、「イオウ」の内容。尿素は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善する保湿成分である。