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第2章-6 薬が働く仕組み・剤形

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2章の暗記特訓ページだよ
暗記特訓のやり方のページを読んでから特訓してね

暗記特訓

■内服薬
内服薬では、腸溶性製剤のような特殊なものを除き、大部分は【A】で有効成分が溶出するものがほとんどである。

A 胃

■吸収
一般に、消化管からの吸収は、濃度の【A】い方から【B】い方へ、【B】的に拡散していく現象である。

A高 B低 C受動

■坐剤
坐剤の有効成分は、直腸の【A】から吸収されるため、肝臓の代謝を【B】。そのため全身作用が【C】に現れる。

A粘膜 B受けない C速やか

■腎機能
腎機能が低下した人は、正常な人よりも有効成分の尿中への排泄が【A】く、医薬品の効き目が【B】なったり、副作用が生じ【C】。

A遅 B過剰に Cやすくなる
(なかなか尿から薬が排出されず、体内に長時間とどまってしまう感じです)

■血液中の有効成分
多くの医薬品の有効成分は血液中で酸素や【A】と複合体を形成しており、【B】的に結合している。

Aタンパク質 B可逆
(医薬品の有効成分と血漿タンパク質の結合は、可逆的なものになります。可逆的とは、くっついたり、離れたりということが簡単に起こるという意味です。)

■体内での働き
医薬品の体内である濃度以上になると、より強い薬効は得られなくなり薬効は【A】となると同時に有害な作用(副作用や毒性)は【B】なる。

A頭打ち B現れやすく

■薬の血中濃度
医薬品の血中濃度はある時点でピークに達し、その後は低下していくが、これは【A】の速度が【B】の速度を上回るためである。

A吸収・分布 B代謝・排泄

■血中濃度2
医薬品が摂取された後、成分が吸収されるにつれてその血中濃度は上昇し、【A】を超えたときに薬効が現れる

A最小有効濃度


■剤形1
【A】は口の中で舐めたりかみ砕いたりして服用する。
【B】は表面がコーティングされているものもあるので、かみ砕かずに水などで飲み込む。
カプセル剤は【C】にアレルギーを持つ人は注意が必要。

Aチュアブル錠 B顆粒剤 Cゼラチン

■剤形2
【A】剤は適用部位を水から遮断したいときに適する。
【B】剤は患部を水で洗い流したいときに用いる。
皮膚への刺激が強く、傷口を避けなければならないのは【C】剤である。

A軟膏 Bクリーム Cクリーム

練習問題

ここからは練習問題だよ。特に薬の剤形は簡単かつ頻出問題だから、おさえどころだよ!

問1 医薬品の剤形とその特徴に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

1錠剤(内服)は、適切な量の水(又はぬるま湯)とともに飲み込む必要があるが、口腔内崩壊錠は水なしで服用できる。
2チュアブル錠は、口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する。
3経口液剤は、服用後、固形製剤よりも比較的速やかに消化管から吸収されるため、有効成分の血中濃度が上昇しやすい。
4クリーム剤は、軟膏剤に比べて皮膚への刺激は弱く、傷等への使用を避ける必要はない。

【正解4】
1〇
2〇
3〇
4×クリーム剤は、軟膏剤に比べて皮膚への刺激は「強く」、傷等への使用を避ける必要がある。

問2 医薬品の有効成分の吸収に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a有効成分が皮膚から浸透して体内の組織で作用する医薬品の場合は、浸透する量は皮膚の状態、傷の有無やその程度による影響を受けない。
b眼の粘膜に適用する点眼薬の有効成分は、鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがあるため、眼以外の部位に到達して副作用を起こすことがある。
c一般に、消化管からの吸収は、医薬品成分の濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象ではなく、消化管が積極的に医薬品成分を取り込む現象である。
a b c
1正 正 正
2誤 正 誤
3誤 誤 正
4正 誤 正
5誤 誤 誤

【正解2】
a×浸透する量は皮膚の状態、傷の有無やその程度による影響を「受ける」
b○
c×一般に、消化管からの吸収は、「消化管が積極的に医薬品成分を取り込む」現象ではなく、「濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく」現象である。

問3 薬の体内での働きに関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a循環血液中に移行した有効成分は、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。
b医薬品の効力をより強く期待する場合は、添付文書に記載された用法用量より服用量を増やしたり、服用間隔を短くするなどの工夫が必要である。
c医薬品が効果を発揮するためには、その対象である器官や組織中に、最小有効濃度以上の濃度で分布する必要がある。
d循環血液中に移行した有効成分の濃度は、ある時点でピークに達した後に低下するが、これは代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためと考えられる。
a b c d
1正 正 誤 誤
2正 誤 正 正
3誤 正 誤 誤
4正 誤 正 誤
5誤 誤 正 正

【正解2】
a○
b×一度に大量の医薬品を摂取したり、十分な間隔をあけずに追加摂取したりして血中濃度を高くしても、ある程度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、薬効は頭打ちとなる。
c○
d○

問 4 医薬品の剤形とその特徴に関する記述について、正しいものを一つ選べ。

1舌下錠 ー 吸収され循環血液中に入った成分は初めに肝臓で代謝を受けた後、全身に分布する。
2シロップ剤  ー 小児に用いる医薬品の場合、ゼラチン等を混ぜることが多い。
3口腔内崩壊錠 ー 口の中で速やかに溶け、成分が消化管から吸収される。
4チュアブル錠 ー 容器に残った場合、すすぎ液も服用するなど工夫が必要である。
5トローチ   ー 口の中で噛み砕いて服用する。

【正解3】
1×舌下錠:初めに肝臓で代謝を受けることなく全身に分布する
2×シロップ剤:小児に用いる医薬品の場合、「糖類」を混ぜることが多い
4× チュアブル錠:記述はシロップ剤の内容。口の中で舐めたり噛み砕いたりして服用する剤形であり、水なしでも服用できる。
5× トローチ:かみ砕かずに、口の中で舐めて、徐々に溶かして使用する

問5 薬の体内での働きに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a医薬品が摂取された後、成分が吸収されるにつれてその血中濃度は上昇し、ある最小有効濃度(閾値)を超えたときに生体の反応としての薬効が現れる。
b全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が、最小有効濃度未満の濃度域と、毒性が現れる濃度域の間の範囲に維持されるよう、使用量及び使用間隔が定められている。
c血中濃度はある時点でピークに達し、その後は低下していくが、これは吸収・分布の速度が代謝・排泄の速度を上回るためである。
d一度に大量の医薬品を摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、有害な作用も現れにくくなる。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(a、d)
  • 4(b、d)
  • 5(c、d)

【正解1】
a○
b○
c×「代謝・排泄」の速度が「吸収・分布」の速度を上回るためである。
d×ある程度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、「有害な作用が現れやすくなる」。

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