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第2章-7 症状からみた副作用

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2章の暗記特訓ページだよ
暗記特訓のやり方のページを読んでから特訓してね

暗記特訓

■ショック(アナフィラキシー)
ショック(アナフィラキシー)は、【A】型のアレルギーの一種で、発症後【B】に急変することが特徴である。

A:即時 B:2時間以内

■皮膚粘膜眼症候群(SJS)
皮膚粘膜眼症候群(SJS)は、38℃以上の高熱を伴い、発疹、発赤、火傷様の水疱など激しい症状が現れる。【A】人あたり年間【B】人。

A:100万 B:1~6

■中毒性表皮壊死融解症(TEN)
中毒性表皮壊死融解症(TEN)の症状はSJSとよく似ているが、全身の【A】%以上に、火傷様の水疱、剥離、びらんなどが認められる。症例の多くがSJSの【B】とみられる。【C】人あたり年間【D】人。

A:10 B:進展 C:100マン D:0.4~1.2

■SJSとTEN
皮膚粘膜眼症候群(SJS)と中毒性表皮壊死融解症(TEN)は、原因医薬品の使用開始後、【A】以内に発症することが多いが、まれに【B】経ってから起こることもある。

A:2週間 B:1ヶ月

■偽アルドステロン症
偽アルドステロン症は体内に水と【A】が貯留し、体から【B】が失われて生じる病態である。
医薬品成分では【C】を長期連用すると生じる副作用として知られている。

Aナトリウム Bカリウム Cグリチルリチン酸

■無菌性髄膜炎
無菌性髄膜炎とは、髄膜炎のうち、髄液に【A】が検出されないものをいう。首のつっぱりを伴った激しい頭痛などの症状が現れる。

A細菌

■イレウス様症状
著しい【A】の症状が現れて、腸が閉塞してしまう症状である。

A便秘

■間質性肺炎
医薬品の使用開始から【A】程度で起きること多い。肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している部分【B】が炎症を起こしている。風邪の症状と区別が【C】。痰のからまない【D】などの症状が出る。

A:1~2週間 B:間質 C:つきにくい D:空咳

■喘息
喘息は原因となる医薬品の使用後、短時間【A】以内に症状が現れる。喘鳴、呼吸困難などを生じる。合併症を起こさない限り、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失すれば症状は【B】する。

A:1時間 B:寛解

■薬疹
薬疹は医薬品の使用後【A】以内に起きることが多い

A:1~2週間

■眼圧
抗コリン作用のある成分は、使用によって眼圧が【A】するため、特に【B】のある人は厳重な注意が必要である

A上昇 B緑内障

■皮膚
【A】は、医薬品が接触した部分のみに症状が現れ、正常な皮膚との境界がはっきりしている。
【B】は、全身に広がる可能性がある。

A接触性皮膚炎 B光線過敏症

■黄疸
黄疸とは、【A】が胆汁中へ排出【B】、血液中に滞留することにより生じる、皮膚や白眼が黄色くなる病態である。

Aビリルビン Bされず

練習問題

ここからは練習問題だよ。副作用の問題は20問中4問くらい出るから超重要

特に「発症までの時間」がよく出題されるよ。

問 1 偽アルドステロン症に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれ か。

a体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカルシウムが失われることによって生じる病態である。
b複数の医薬品や、医薬品と食品との間の相互作用によって起きることがある。
c副腎髄質からのアルドステロン分泌が低下することにより生じる。
d主な症状としては、筋肉痛、喉の渇き、倦怠感、血圧上昇等がみられる。
a b c d
1正 正 誤 誤
2誤 正 正 誤
3誤 誤 正 正
4正 誤 正 誤
5誤 正 誤 正

【正解5】
a×体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体から「カリウム」が失われることによって生じる
b〇
c×副腎「皮」質からのアルドステロン分泌が「増加していないにもかかわらず」このような状態となる病態
d〇

問2 呼吸器系に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

a間質性肺炎は、医薬品の使用開始から1~2日間程度で起きることが多く、必ずしも発熱は伴わない。
b間質性肺炎は、症状が一過性に現れ、自然と回復することもあるが、悪化すると肺線維症に移行することがある。
c喘息は、合併症の有無にかかわらず、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失しても症状は寛解しない。
d喘息は、原因となる医薬品の使用後、短時間(1時間以内)のうちに鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴及び呼吸困難を生じる。
  • 1(a、b)
  • 2(a、c)
  • 3(b、d)
  • 4(c、d)

【正解3】
a× 1~2日間程度ではなく、「1~2週間」程度で起きることが多い。
b○
c×喘息は、合併症を起こさない限り、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失すれば症状は寛解する
d○

問 3 皮膚粘膜眼症候群に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱といった激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼の粘膜に現れる病態で、スティーブンス・ジョンソン症候群とも呼ばれる。
発症の可能性がある医薬品の種類は限られているため、発症の予測は容易である。
発症頻度は、人口100万人当たり年間1~6人と報告されている。
原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症するため、1ヶ月以上経ってから発症することはない。
ア イ ウ エ
1正 正 誤 誤
2正 誤 正 正
3正 誤 正 誤
4誤 正 正 誤
5誤 誤 誤 正

【正解3】
ア○
イ×発症の可能性がある医薬品の種類が「多い」ため、発症の予測は「極めて困難」である。
ウ○
エ×2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから発症することも「ある」。

問 4 泌尿器系に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。

a副交感神経系の機能を抑制する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。
b医薬品による排尿困難や尿閉は、前立腺肥大の基礎疾患がある男性のみに現れる。
c初期段階で適切な対応が図られるよう、尿勢の低下等の兆候に留意することが重要である。
d尿の回数増加(頻尿)、排尿時の疼痛、残尿感等の膀胱炎様症状が現れることがある。
a b c d
1誤 正 正 誤
2正 誤 正 正
3誤 正 誤 正
4正 誤 正 誤
5正 正 誤 正

【正解2】
a○
b×排尿困難や尿閉は、男性に限らず女性においても報告されている。
c○
d○

問5 ショック(アナフィラキシー)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

aショックは、生体異物に対する遅延型のアレルギー反応の一種である。
b医薬品によるショックは、以前にその医薬品によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人では起きる可能性が低い。
c一般に、顔や上半身の紅潮・熱感、皮膚の痒みなど、複数の症状が現れる。
a b c
1正 誤 誤
2正 正 誤
3誤 誤 正
4誤 正 正
5正 誤 正

【正解3】
a×遅延型ではなく、「即時型」のアレルギー反応
b×以前にその医薬品によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人で起きる可能性が「高い」。
c○

問6 皮膚に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a接触皮膚炎は、医薬品の接触部位に限定されず、正常な皮膚との境界があいまいなのが特徴である。
bアレルギー性皮膚炎は、医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じる。
c光線過敏症は、医薬品が触れた部分だけでなく、全身へ広がって重篤化する場合がある。
d薬疹は、医薬品によって引き起こされるアレルギー反応の一種で、発疹・発赤等の皮膚 症状を呈する場合をいう。
a b c d
1正 正 誤 正
2正 誤 正 誤
3誤 誤 誤 誤
4誤 誤 正 正
5誤 正 誤 正

【正解4】
a×医薬品が触れた皮膚の部分にのみ生じ、正常な皮膚との「境界がはっきり」している
b×発症部位は医薬品の接触部位に限定されない。
c○
d○

問 7 呼吸器系に現れる副作用に関する以下の記述について、(  )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。

 間質性肺炎を発症すると、息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、( a )、発熱等の症状を呈する。一般的に、医薬品の使用開始から( b )程度で起きることが多い。
 症状が一過性に現れ、自然と回復することもあるが、悪化すると( c )に移行することがある。

1a痰のからむ咳      b1~2時間  c肺繊維症
2a空咳(痰の出ない咳)  b1~2週間  c慢性閉塞性肺疾患
3a空咳(痰の出ない咳)  b1~2時間  c肺繊維症
4a痰のからむ咳      b1~2週間  c慢性閉塞性肺疾患
5a空咳(痰の出ない咳)  b1~2週間  c肺繊維症

【正解5】

問 8 消化器系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a消化性潰瘍は、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。
b消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合もあり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることもある。
cイレウス様症状は、医薬品の作用によって腸管運動が亢進した状態で、激しい腹痛、嘔吐、軟便や下痢が現れる。
dイレウス様症状は、小児や高齢者では発症のリスクが低い。
a b c d
1誤 正 正 正
2正 正 誤 誤
3正 誤 正 正
4正 正 正 誤
5誤 誤 誤 誤

【正解2】
a○
b○
c×腸管運動が「麻痺して腸内容物の通過が妨げられた」状態で、激しい腹痛やガス排出(おなら)の停止、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい「便秘」が現れる
d×小児や高齢者、普段から便秘傾向のある人は、発症のリスクが「高い」。

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