登録販売者試験で毎年のように出題される 「濫用等のおそれのある医薬品」。
2026年5月より、対象成分がこれまでの6成分から「8成分へ拡大」します。
(現在、厚生労働省が了承した段階。このあと正式決定され、2026年5月に法改正の見通しです。)
市販薬のオーバードーズ問題を受けた規制強化であり、試験範囲にも直結する大きな改定です。
受験生は早めに最新の情報へアップデートしておきましょう。

【改定ポイント】2026年5月から「濫用等のおそれのある医薬品」は8成分に
これまで濫用防止の対象となっていたのは6成分でしたが、法改正された場合は以下の2成分が新たに追加されます。
新たに追加される2成分(2026年5月〜)
① デキストロメトルファン(鎮咳成分)
② ジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン成分)
① デキストロメトルファン(鎮咳成分)
せき止め薬に使用され、中枢へ作用するタイプの成分。
過量摂取による意識障害・中毒症例が増加しており、今回の規制対象に追加されました。
② ジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン成分)
アレルギー薬や睡眠改善薬に配合される代表的成分。
強い眠気作用があり、これを目的とした過量服用が若年層で問題化しています。
【登録販売者試験対策】8成分を正確に覚えよう(2026年5月~)
法改正後は、以下の8成分すべてが試験範囲になる見込みです。
■ 現行の6成分(従来からの対象)
1. エフェドリン
2. コデイン
3. ジヒドロコデイン
4. ブロモバレリル尿素
5. プソイドエフェドリン
6. メチルエフェドリン
■ 新たに追加される2成分(2026年5月〜)
7. デキストロメトルファン
8. ジフェンヒドラミン
登録販売者試験では、
〇成分の暗記
〇作用・副作用の特徴
の2点が問われることが多いため、必ず整理して覚えましょう。
登録販売者試験の試験範囲への影響は?
登録販売者試験の試験範囲となるのが「手引き」です。問題作成の元になっているため、この手引きの改訂があるかどうかが超重要です。
手引きの改訂は3月~4月に行われることが多いものの、不定期改訂です。
法改正に応じて手引きも改訂されますので、2026年は厳重、要チェックです。
厚生労働省のサイトをこまめにチェックですね。
【なぜ重要?】濫用等のおそれのある医薬品は実務でも説明義務が厳格化
この分類に含まれる医薬品は、登録販売者として勤務する際にも
販売時の確認・説明が必須となる重要区分 です。
そのため、試験でも頻出。
今回の改定によって “覚えるべき成分数が増える” だけでなく、
“出題の切り口が増える” ことも予想されます。
【専門講師による試験対策ポイント】受験生はここを押さえる!
デキストロメトルファン(鎮咳成分)、ジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン成分)は、
括弧の中も含めて正確に覚えること。
背景となる「オーバードーズ問題」も理解しておくこと。
実務での役割を意識しながら暗記すると忘れにくいですよ。
特にデキストロメトルファンとジフェンヒドラミンは市販薬で遭遇しやすいため、「どの製品に入っているか」も合わせて覚えると現場で即戦力になります。
【まとめ】2026年の改訂に合わせて、今から“8成分版”の学習へ切り替えよう
濫用等のおそれのある医薬品が 6成分 → 8成分へ拡大する改定(2026年5月の見込み)は、
登録販売者試験にしっかり影響します。
受験生の皆さんは、資格取得後も必ず必要となる知識なので、今のうちから確実に身につけておきましょう。
