医薬品

【第2回】医薬品登録販売者 腕試しテスト【解答編】

第2回医薬品登録販売者腕試しテストを解いていただいた皆様、ありがとうございました。

【第二回】医薬品登録販売者 腕試しテスト【問題編】 問1 下記は、クロルフェニラミンマレイン酸塩についての文章である。 選択肢a~eの中から、正しい組み合わせを一つ選べ。 ...

今回はその解答編です。

妊娠・授乳中の問題が多めで、難しかったかもしれません。

禁忌肢は問5に入れました。

ぽかりのみ
ぽかりのみ
何点とれたかな?
解答

問1…c
問2…c
問3…a
問4…b
問5…d(a、c、eを選んだ方は即0点)
問6…b
問7…d
問8…d
問9…c
問10…a

1問10点の100点満点です。

解説

問1

下記は、クロルフェニラミンマレイン酸塩についての文章である。
選択肢a~eの中から、正しい組み合わせを一つ選べ。

1…成分表記に「クロルフェニラミンマレイン酸塩」と書かれている場合、それはdl体である。

2…d体とl体のうち、眠気の作用があるのはd体である。
→眠気が出るのはl体。sleepのスペルに「l」が使われているので、これで覚えておきましょう。

3…「dl-クロルフェニラミンマレイン酸塩8mg」と「d-クロルフェニラミンマレイン酸塩6mg」とで、抗ヒスタミン作用が成分量的に期待できるのはdl体のほうである。
→8mgのほうが多く見えますが、dl体の8mgというのは「d体4mg+l体4mg」です。
光学異性体なので、ぴったり半分ずつと考えてよいでしょう。
抗ヒスタミン作用を持つのはd体のみなので、単純にd体の量が多いのは、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩6mgのほうです。
ちなみに、d体の最大配合量は6mg、dl体だと12mgです。

a)1…正、2…正、3…正

b)1…正、2…正、3…誤

c)1…正、2…誤、3…誤

d)1…誤、2…誤、3…正

e)1…誤、2…誤、3…誤

問2

下記は、かぜ薬についての文章である。
選択肢a~eの中から、正しい組み合わせを一つ選べ。

1…かぜ薬(総合感冒薬)の接客の際、眠気の副作用を避けるなら、抗ヒスタミン成分さえ避ければ良い。
→鎮咳成分のコデイン類も中枢に作用するので眠気を催します。

2…一般的に液剤や散剤は、錠剤よりも胃を荒らしにくいと考えられている。
→比較的胃で消化しやすいためです。

3…小児等に用いられるかぜのシロップ剤は、開封したら約1ヶ月が使用期限となる。

a)1…正、2…正、3…正

b)1…正、2…正、3…誤

c)1…誤、2…正、3…正

d)1…誤、2…誤、3…正

e)1…誤、2…誤、3…誤

問3

下記は、抗ヒスタミン薬についての文章である。
選択肢a~eの中から、正しい組み合わせを一つ選べ。

1…かぜなどの急性鼻炎の鼻汁分泌には、ヒスタミンは関与していない。
→鼻汁は副交感神経刺激で分泌されます。
よって、抗コリン作用が鼻汁抑制につながります。
第一世代抗ヒスタミン薬が急性鼻炎に有効なのは、抗ヒスタミン作用のほかに抗コリン作用を有するからです。

2…かぜなどの急性鼻炎については、第二世代抗ヒスタミン薬は無効である。
→第二世代抗ヒスタミン薬はヒスタミン受容体への選択性が高く、抗コリン作用は少ないためです。

3…花粉症だけどよく運転するとのことだったので、アレグラFXを勧めた。

a)1…正、2…正、3…正

b)1…正、2…誤、3…誤

c)1…正、2…誤、3…正

d)1…誤、2…誤、3…正

e)1…誤、2…正、3…正

問4

下記は、妊娠と薬についての文章である。
選択肢a~eの中から、正しい組み合わせを一つ選べ。

1…妊婦が薬を服用するときは、その有用性が危険性を上回る場合に用いられるべきである。

2…ヒトで催奇形性や胎児毒性が証明されている薬剤は、それぞれ200種類以上あり非常に多い。
→それぞれ10種類前後で、それほどありません。

3…現在妊娠12週目の女性が、妊娠2週目のときに市販の内服薬を飲んだとのこと。それによる催奇形性の可能性は否定できない。
→妊娠2~4週目はちょうど受精が成立し、受精卵が分裂しながら子宮へと移動し始める時期です。
この受精卵が子宮に着床することで、妊娠成立となります。
この期間にもし薬による大きな影響があったとしたら、受精卵は全滅し、妊娠自体気づかないまま次の月経を迎えることになります。
小さな影響があったとしたら、生き残った別の受精卵が着床を目指すだけなので、催奇形性にはつながりません。
これをAll or Noneの法則と呼び、この法則が成立するのは妊娠4週目までです。

a)1…正、2…正、3…正

b)1…正、2…誤、3…誤

c)1…正、2…正、3…誤

d)1…正、2…誤、3…正

e)1…誤、2…正、3…誤

問5

下記は、小児と薬についての文章である。
選択肢a~eの中から、正しい組み合わせを一つ選べ。

1…医療用イブプロフェン(ブルフェン)は7歳の小児に投与してはならない。
→添付文書上は5歳から使えることになっています。もちろんOTCは15歳以上です。

2…小児の鼻汁に頻用されるカルボシステイン(ムコダイン)やアンブロキソール(ムコソルバン)は、実は症状を緩和するエビデンスに乏しい。
→比較的エビデンスがある医療用の抗ヒスタミン薬も存在しますが、そっちは逆に副作用が懸念されるため、処方されにくいです。

3…オセルタミビル(タミフル)の10歳代への投与は、異常行動や転落などの事故につながりやすいことが、科学的に証明されている。
→禁忌肢。科学的に証明されていません。
インフルエンザの高熱によるものと考えられています。
ニュースや雑誌など、誤った書かれ方をされているものも多いので、登販の皆さんは間違わないようにしましょう。

a)1…正、2…正、3…正

b)1…正、2…正、3…誤

c)1…誤、2…正、3…正

d)1…誤、2…正、3…誤

e)1…誤、2…誤、3…正

問6

下記は、妊娠と薬についての文章である。
選択肢a~eの中から、正しい組み合わせを一つ選べ。

1…妊娠7ヶ月。花粉症なので市販の点鼻剤(抗アレルギー薬、血管収縮成分なし)を使用した。
→まず外用薬はほとんど胎児に移行しないと考えられています。
ただ、血管収縮成分は子宮収縮のリスクがあるとされているので、これは一応入っていないものを選びましょう。

2…妊娠4ヶ月。葉酸を摂取すればいいと聞いたので飲み始めた。
→妊娠前から妊娠3ヶ月の間に摂取すべきとされています。
神経系障害がこの期間に起こりやすいとされているためです。

3…妊婦の薬の服用については、添付文書さえ確認すれば、判断が可能である。
→添付文書を確認しても、ほぼ禁忌か相談することに記載があり、判断材料にはあまりならないでしょう。
情報源となる書籍としては「薬物治療コンサルテーション 妊娠と授乳」「実践 妊娠と薬」が有名です。

a)1…正、2…正、3…正

b)1…正、2…誤、3…誤

c)1…誤、2…正、3…正

d)1…誤、2…誤、3…正

e)1…誤、2…正、3…誤

問7

下記は、妊娠と薬についての文章である。
選択肢a~eの中から、正しい組み合わせを一つ選べ。

1…妊娠を希望する場合は、男性側も妊娠前の薬剤使用について注意すべきである。精子の数や運動量が減ったりするほかに、胎児の催奇形性などのリスクが大いに考えられる。
→受精できる精子は最終的に1個だけで、薬の影響を受けた精子は淘汰されるだけなので、催奇形性には関与しない。

2…葉酸は脂溶性ビタミンであり、妊娠中の女性は1日400μg摂取することが推奨されている。
→葉酸は水溶性ビタミン。

3…薬剤をたとえ使用しなくても、先天異常が発生する確率は3~5%程度あるとされている。
→これをベースラインリスクという。

a)1…正、2…正、3…正

b)1…正、2…正、3…誤

c)1…誤、2…正、3…正

d)1…誤、2…誤、3…正

e)1…誤、2…正、3…誤

問8

下記は、母乳育児についての文章である。
選択肢a~eの中から、正しい組み合わせを一つ選べ。

1…母乳にはビフィズス菌などの細菌が含まれているが、これは母乳が母親の血漿から生成される過程で含まれる。
→誤り。この通りなら、この母親は敗血症です。
血液は通常無菌状態なので、もちろん血漿にもビフィズス菌がいることはありません。
ではどこで母乳にビフィズス菌が含まれるかですが、ビフィズス菌は乳腺の先端に格納されています。
よって、乳児が乳頭を口に含んだときに、ビフィズス菌が母乳に混ざります。

2…母乳にはオリゴ糖が含まれているが、乳児はオリゴ糖を消化できないので、本来不要な物質である。
→乳児はオリゴ糖を消化できませんが、ビフィズス菌の餌となるので不要な物質ではありません。

3…母乳育児によって、母親側にも感染症罹患率の低下など、様々なメリットがある。

a)1…正、2…正、3…正

b)1…正、2…正、3…誤

c)1…誤、2…正、3…正

d)1…誤、2…誤、3…正

e)1…誤、2…正、3…誤

問9

下記は、授乳中の相談に応じる際の心構えについての文章である。
選択肢a~eの中から、正しい組み合わせを一つ選べ。

1…授乳中止のデメリット等は特にないので、授乳中に薬を飲むときはとりあえず授乳を中止するよう案内しておけば安心である。
→急な授乳中止は、その後母乳が出なくなったり、乳腺炎などの症状が出ることがあります。
「授乳中止するか薬を飲まないかの2択です」とか接客するのは簡単ですが、何も考えずにそう案内するのはNGです。

2…やむを得ず授乳中に薬を服用する場合は、授乳直後に薬を服用すると良い。

3…たとえ母乳を飲ませられなくても、母親自身の健康状態が良いことが子供にとっては一番大切なことであり、母親の疾患の治療をすることが子供にとっても最大の優先事項である。

a)1…正、2…正、3…正

b)1…正、2…正、3…誤

c)1…誤、2…正、3…正

d)1…誤、2…誤、3…正

e)1…誤、2…正、3…誤

問10

下記は、授乳中の鼻炎薬についての文章である。
選択肢a~eの中から、正しい組み合わせを一つ選べ。

1…フェキソフェナジン塩酸塩は比較的安全に使用できると考えられている。

2…ロラタジンは比較的安全に使用できると考えられている。

3…d-クロルフェニラミンマレイン酸塩は比較的安全に使用できると考えられている。
→第一世代のマレクロは意外ですが、昔からある薬だけあって処方件数が多く、それによるデメリットも特に報告されていないようです。
ただ、眠気の副作用は普通にあるので、やはりフェキソフェナジンのほうが処方されやすいです。

a)1…正、2…正、3…正

b)1…正、2…誤、3…正

c)1…正、2…正、3…誤

d)1…誤、2…誤、3…正

e)1…誤、2…正、3…誤

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