かぜ薬

    かぜと細菌感染症の鑑別方法とは?

    問題

    下記の会話は、とあるドラッグストアにおける接客の様子である。
    ある程度接客が進み、以下の内容を得た。

    薬を使う人相談者本人(30歳女性、会社員)
    症状37.3℃の発熱、頭痛、鼻汁、のどの痛み、咳
    いつから今朝から(2峰性の病歴なし)
    既往歴なし
    現在飲んでいる薬なし
    要望子供がひいたときにも使える薬がほしい

    登録販売者がOTCを販売または受診勧奨するにあたり、確認しておきたい内容で優先度の高いものを、次の選択肢a~dの中から全て選びなさい。

     

    選択肢

    a)鼻水と咳、喉の痛みは同じくらい辛いですか?

    b)平熱は低いほうですか?

    c)食べ物やつばを飲み込むと痛いですか?

    d)お子様は何歳ですか?
     

    回答

    選択肢a、c、dが正解です。

    かぜの接客で、鑑別が必要なのは細菌感染症です。

    細菌感染症はかぜなどのウイルス感染症よりも、症状が重篤になるケースが多いです。

    また、その治療薬は抗生物質がメインとなるため、これはOTCでは販売されていないので受診勧奨となります。

    今回の症状は単なるかぜなのか、それとも細菌感染症なのか見ていきましょう。

     

    登録販売者
    登録販売者
    a)鼻水と咳、喉の痛みは同じくらい辛いですか?
    解説

    かぜなどのウイルス感染症は、鼻・咳・嚥下時痛のように症状が複合することが多いです。

    それに対して細菌感染症は、原則として単一の臓器に感染するため、あまり症状は複合しません

    また、かぜの定義として以下のものは覚えておきましょう。

    咳、鼻汁、嚥下時痛の3症状が「急性に」「同時に」「同程度」存在すれば、かぜである

    今朝から熱、鼻水、咳、喉の痛みを訴えているので、「急性」と「同時」の条件は満たしています。

    残り確認したいのは、症状の辛さが「同程度」かどうかなので、選択肢aの質問をしています。

     

    登録販売者
    登録販売者
    b)平熱は低いほうですか?
    解説

    この質問はあまり意味がありません。

    発熱として有意な数値は37.3℃以上であると覚えておきましょう。

    たとえ「私は平熱が35℃だから、36℃になったら熱があるほうです」と言われても、医学的に熱があるとされるのは37.3℃以上です。

     

    登録販売者
    登録販売者
    c)食べ物やつばを飲み込むと痛いですか?
    解説

    この質問がYESでなければ、そもそも嚥下時痛ではないので受診勧奨しましょう。

    「咳をしたときに痛い」であれば、これは咳が強いだけで、気管や気管支以下の病変の可能性(肺炎など)があります。

    また、放散痛(関連痛)といって、病変が起きている臓器と全く別の臓器が痛くなるということがあります。

    「心筋梗塞で喉のあたりが痛くなる」というのも放散痛の例です。

     

    登録販売者
    登録販売者
    d)お子様は何歳ですか?
    解説

    本人と子供が同じ薬を服用する場合、年齢制限に注意しましょう。

    イブプロフェンは15歳未満禁忌、コデインも12歳未満はダメです。

    その他にも、成分や配合量によって使えない薬があるので、外箱を必ず確認しましょう。

     

    これらの質問をクリアできれば、緊急度は高くないと判断し、OTCの販売に進んでいいでしょう。

    よって、正解は選択肢a、c、dとなります。
     

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