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【じんま疹】眠気の副作用が出にくい成分とは?

問題

下記の会話は、とあるドラッグストアにおける接客の様子である。
第一選択薬として適切なものを選択肢a~dの中から選びなさい。

30代男性
30代男性
あの、じんま疹に効く内服薬を探しているんですが。 
登録販売者
登録販売者
いらっしゃいませ。お使いになるのはご自身ですか?
30代男性
30代男性
はい、そうです。
登録販売者
登録販売者
症状はいつ頃からですか?
30代男性
30代男性
昨日から急にかゆくなって・・・。今までじんま疹になったことはないんですが・・・
登録販売者
登録販売者
それはお辛いですね。何かアレルギーをお持ちで、それらに接触したとか、心当たりはありますか?
30代男性
30代男性
アレルギーはないので、特にないと思うんですけど・・・。
登録販売者
登録販売者
そうですか。皮膚のかゆみ以外に他の症状は出ていませんか?
30代男性
30代男性
特にありません。
登録販売者
登録販売者
現在病院にかかっていて薬を服用していたりしますか?
30代男性
30代男性
特にありません。
登録販売者
登録販売者
かしこまりました。じんま疹の内服薬だと眠気の副作用がありますが、車の運転はしますか?
30代男性
30代男性
運転はしませんが、仕事中ボーっとするの嫌なので、なるべく眠くなりにくいのがいいです。
登録販売者
登録販売者
塗り薬であればほとんど眠気は出ませんが、内服薬のほうがよろしいでしょうか?
30代男性
30代男性
仕事柄結構汗をかくので、塗り薬だと落ちちゃうかなって。
登録販売者
登録販売者
かしこまりました。それではお薬ですが・・・

 

選択肢

a)ジンマート錠
・メキタジン
・リボフラビン
・ピリドキシン塩酸塩
・ニコチン酸アミド
 

b)ムヒAZ錠
・アゼラスチン塩酸塩
 

c)アレルギール錠
・クロルフェニラミンマレイン酸塩
・ピリドキシン塩酸塩
・グリチルチリン酸カリウム
・グルコン酸カルシウム水和物
 

d)スラジン
・クロルフェニラミンマレイン酸塩
・dl-メチルエフェドリン塩酸塩
・茵蔯蒿湯

 

回答

選択肢aの「ジンマート錠」が正解です。
会話の内容を添削していきます。

 

30代男性
30代男性
あの、じんま疹に効く内服薬を探しているんですが。 
登録販売者
登録販売者
いらっしゃいませ。お使いになるのはご自身ですか?
30代男性
30代男性
はい、そうです。
解説

使用者の確認。

 

登録販売者
登録販売者
症状はいつ頃からですか?
30代男性
30代男性
昨日から急にかゆくなって・・・。今までじんま疹になったことはないんですが・・・
解説

使用者の確認。

 

じんま疹はストレスや疲労、アレルギー物質の摂取や接触により、赤み、皮膚のむくみ、腫れた皮疹が出現する疾患です。
多くの場合は一過性の痒みを伴うもので収まります。
マスト細胞の過剰なヒスタミン分泌によって、ヒスタミンがH1受容体に結合することで血管が拡張し、神経に触れるため痒くなるとされています。

じんま疹の病型には大きく分けて二つあります。

特発性じんま疹
原因や誘因がなく、皮疹が自発的に出現するじんま疹。

刺激誘発型じんま疹
明らかな発症原因が存在し、誘発試験が陽性になるじんま疹。

 

登録販売者
登録販売者
それはお辛いですね。何かアレルギーをお持ちで、それらに接触したとか、心当たりはありますか?
30代男性
30代男性
アレルギーはないので、特にないと思うんですけど・・・。
解説

病院ではないので確定診断はできませんが、もし最近食べたものや触れたもので心当たりがあれば、刺激誘発型じんま疹の可能性が高く、じんま疹を防ぐにはそれらの原因物質を回避するしかないとアドバイスできます。

 

登録販売者
登録販売者
そうですか。皮膚のかゆみ以外に他の症状は出ていませんか?
30代男性
30代男性
特にありません。
解説

息がしづらいとか喉の腫れがあるなど、特に呼吸困難に関する症状があれば即受診勧奨となります。

 

登録販売者
登録販売者
現在病院にかかっていて薬を服用していたりしますか?
30代男性
30代男性
特にありません。
解説

これは確認してください。
鼻炎薬との併用などは成分が重複します。

 

登録販売者
登録販売者
かしこまりました。じんま疹の内服薬だと眠気の副作用がありますが、車の運転はしますか?
30代男性
30代男性
運転はしませんが、仕事中ボーっとするの嫌なので、なるべく眠くなりにくいのがいいです。
登録販売者
登録販売者
塗り薬であればほとんど眠気は出ませんが、内服薬のほうがよろしいでしょうか?
30代男性
30代男性
仕事柄結構汗をかくので、塗り薬だと落ちちゃうかなって。
解説

今回のポイントは眠気の少ない抗ヒスタミン成分です。
抗ヒスタミン成分は次のように大別されます。

第一世代H1受容体拮抗薬
H1受容体拮抗薬の原型となった薬物群で、H1受容体を遮断することで抗ヒスタミン作用を示す。
中枢神経抑制作用(眠気など)や抗コリン作用(口渇など)による副作用が強い

<代表的な成分>
・ジフェンヒドラミン
・クレマスチン
クロルフェニラミン
・プロメタジン

抗アレルギー性第二世代H1受容体拮抗薬
第一世代と同様のH1受容体拮抗作用に加え、ケミカルメディエーター遊離抑制作用をもつ
また第一世代と同様に、中枢神経抑制作用をある程度もつが、抗コリン作用は弱められている

<代表的な成分>
アゼラスチン
・ケトチフェン

非鎮静性第二世代H1受容体拮抗薬
抗アレルギー性第二世代H1受容体拮抗薬と同様、H1受容体拮抗作用及びケミカルメディエーター遊離抑制作用をもつ。
中枢神経抑制作用が最も弱い

<代表的な成分>
メキタジン
・ロラタジン
・フェキソフェナジン
・セチリジン
・エバスチン
・エピナスチン
・オロパタジン

よって、眠気の副作用が一番出ない非鎮静性第二世代H1受容体拮抗成分のメキタジンを使用している、選択肢aの「ジンマート錠」が正解です。

作用機序を考えると、効き目の面でも
・肥満細胞からそもそもケミカルメディエーターを遊離させない(ケミカルメディエーター遊離抑制作用)
・ケミカルメディエーターが遊離されてしまっても、H1受容体に先回りしてヒスタミン結合を防ぐ(抗ヒスタミン作用)
の2つがある第二世代が優秀です。

 

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